グイドと私と雲雀恭弥
グイドに会いたくてちょっと速足になっていたら、角で気配が全くない人に会った。
雲雀恭弥。
骸様が気にしてる人。
よくわからない人。
「……クローム髑髏……」
「……雲雀恭弥……」
この人は、ボスいわく、恐怖の権化にして並盛の守り神らしい。人じゃないんだと思うと、いろんなことが納得出来る気がするわ。そう言ったらボスは苦笑してたけど。
「あの、グイドのことが知りたいんだけど、何でもいいから教えて」
「……何それ」
「だから、グイドのこと――」
「そんなの、君が一番良く知ってるだろ。僕は知らないよ、なんにも」
「……でも、知らないところもあるの。だから知りたいの」
「ふーん。知りたいと思うのは自由だけど、知ってほしくないこともあるんじゃない?」
知ってほしくないこと?
…………あったかしら。
私、グイドになら全部知ってほしいわ。
「私は、グイドに私のことを全部知ってもらいたいな」
「……ごちそうさま。彼にそう言ってやれば喜ぶんじゃない? そういうことだから、今晩僕は参加しないって沢田に伝えといて」
雨の人もだけど、今晩何かあるのかしら。
「……わかった。ありがとう」
よくわからないけど、帰りたがってる人を引き止めるのもよくないからお別れしたわ。
雲雀恭弥は何も言わずに行っちゃった。
それにしても、思わぬところでアドバイスをもらってしまったわ。せっかくだから実践してみよう。
あ、そうだ、ボスのところへ行かないと。
2008.11.6